さて、古民家移転を決意した、鎌形・島田ではありましたが、課題は山積みです。

スタッフの同意を得る

まず最初に行ったことは・・・・

スタッフの同意をきちんと得ること。

移転によって勤務地は変わってしまいます。
そして、古民家で仕事なんてしたことないよ!という人がこの世の中には大半です。
ましてや、大切な我が子と一緒に出勤してくれるメンバーもいるわけなので、移転先を古民家をして良いか、現状とこれからを熱血プレゼンしました。

・築年数がかなり経過している建物であること(築100年以上)
・今のオフィスビルのように空調や設備は整ってないこと
・一緒にオフィスを作り上げていきたいということ
・子どもたちにとっては、広い空間になり今よりは遊べるスペースも確保できるということ
・全員の力を貸してほしい

その結果・・・・在職メンバーは全員、合意。

(実際には引っ越後、課題がでてきましたが・・)

ありがたいことに、スタッフの家族も巻き込んで準備を進めてくれたり、家庭でいらなくなった使えそうなものを持ってきます!と言ってくれたりと、前向きなメンバーたちに心から感謝しかありませんでした。

お世話になったシェアオフィスの方々も「応援するよ!」と言ってくださり、本当に周りの力に支えられていることを実感した次第です。

今思えば、よくやれたな…と思うことがもう一つ。

 

古民家移転と同時に新規採用をスタート

これからオフィスも広くなるし、お問い合わせも増えている状況。「オフィスが先か、人が先か」「鶏が先か卵が先か」どうする…どうする…と悩んだ末に出した答えは「人の教育だ!」ということで、引っ越し準備をしつつ、採用を進めるということに決定。

おかげさまで「子連れ出勤」に関してのPRが功を奏し、第二回の採用も60名近い応募がありました。
「古民家」×「子連れ出勤」×「ベンチャー企業」に興味を持っていただいたようです。そこで3名の採用を決定。

オフィスはこれから作ります

新しく入る3名には

「古民家オフィスで働くことになりますが、オフィスはまだこれから作ります」という謎な説明をしていました。

そこにワクワクを感じていただいたのが現在のメンバーたち。(むちゃくちゃな鎌形・島田のことを理解してくれて本当にありがとう)

夢はでっかく、仲間と一緒に作り上げたい!
夢は諦めない。逃げるのは自分だ!

鎌形・島田のバイブルでもある「ワン○ース」の主人公が発する言葉に似たようなセリフを常に発信し、「やればわかる!やろう!」とみんなと一緒に古民家移転計画はスタートしました。
(20代30代メンバーばかりだから出来たのかもしれません)

 

お客さまや仲間のいただきもので成り立つオフィス

古民家オフィスの移転はゴールデンウィーク期間中。

移転までのリミットは、約3ヶ月。

これを目標に真冬の引っ越し計画はスタートしました。
スタッフたちの合意は得られた。
移転先の契約はした。

次にやることは・・・・・オフィスに必要な物を集めなければ・・・。

そこで、実施したのがSNSのフル活用。
古民家移転をするPRを発信しました。

すると、本当にありがたいことに、医療機関のお客様・同友会の仲間・スタッフの家族などなど、さまざまな人から「これいる?」というお声掛けをいただき、ほぼすべての物が揃いました。

引っ越しシーズンということもあり、オフィスの机から、ロッカー、棚、電気、ラミネート機械など、100点近いアイテムをご提供いただきました。
さらに、子連れ出勤をするということもあり、お客様のお子さんが使っていた絵本やおもちゃなどもご提供いただきました。
平日の日中は仕事、夜は引っ越し準備、土日は物品回収という毎日を送り、一ヶ月があっというま過ぎていきました。

▼当時の移転までの様子はインスタでアップしております。

移転までは新人の教育をしつつ、物を揃え、移転までの手続きを行う・・・・という日々を過ごしておりましたが、毎日なぜか楽しい毎日でした。
鎌形と島田で「これが大人の青春だね!」というわけのわからないことを言いつつ、古民家オフィス移転をすすめていきました。

毎週のように古民家オフィスに通い、物を運び、掃除をする。
そんな日々を過ごし・・・・

いよいよゴールデンウィークに突入。

しかし、全然、移転が終わる気配がない。
・・・・というのも、古民家オフィスの引っ越し準備を進めている途中で、こんな出来事があったからです。

古民家の天井抜いちゃおう!

古民家だし、梁が立派だし、天井抜いちゃおう!

・・・。

鎌形の「できるよ!」という意見と、島田の「本気か」という情熱と冷静の間の口論がおき、結果として、やると決めたら譲らない鎌形の意見が通り、素人2人で天井を抜くことが決定。

業者に頼むという考えは一切浮かばず、youtube で調べるというド素人なやり方で天井を抜きました。
その結果、ゴールデンウィーク初日で、天井改修が残っているという状態になりました。

天井を抜いた状況をみたスタッフも呆然。(そりゃそうです)

本当に間に合うのか!?という危機感全開でリミットであるゴールデンウィークを迎えました。

在籍メンバーや移転後に入社が決まったメンバーや前職の知人・業務パートナー、そのご家族たちの手助けをいただき、なんとか移転は間に合いました。

 

そして2018年5月。
古民家オフィス移転完了。

まだまだ課題山積

移転が終わって、さぁ!仕事だ!と思いきや、さまざまな課題がまた起こります。

・空調がない(クーラーが全部壊れていたので、急いで5台購入)
・子どもがたちの安全性の確保(段差や物の位置など、物を出す・壊すの繰り返し)
・子どもがいながらの勤務(2歳のわんぱく時期、特に寝ない時どうするのか)
・お湯が出ない(冬場を想定して急いで導入)
・電気ワット数、ネットが遅い(もともと個人宅でしたので、オフィス環境にあっていない)
・子育て方針の違い(おやつをあげる時間・パソコンを見せる時間など価値観の違い)

こんな課題が毎日のように起こり、「ワーワー」言いながらも、まるの合言葉である「できないことを考えるのではなく、できるにはどうしたら良いか考えよう」という考えのもと、時に話し合い、時に涙もありながらも乗り越えていきました。

移転後も毎週なにかしら改修をしつつ、毎日を過ごしていく日々でした。

さらに課題発生

そしてメンバーが慣れた頃、大きな課題にぶつかります

・スタッフ・子どもの安全性の確保
・子育てと仕事の分担
・「子どもがいるスタッフ」と「子どもがいないスタッフ」の価値観のすり合わせ
・教育体制(ほぼ全員横並びで教えなければいけないという状況

鎌形・島田も自分の仕事を回しつつ、全員に業務を教えるという状況でした。
教育担当が誰もいない。

全員がパート・アルバイト。出勤が隔週なので業務が進まない。
(はじめて正社員を雇用したのは移転後5ヶ月の話です)

どうしたら良いんだ・・・と毎日頭を悩ませながらも、少しずつ少しずつ、育っていくのを待つという状況でした。

余談ですが、子連れ出勤を導入してよかったことは、「助け合いの風土」が自然と醸成されていたことではないかと思います。
「子どもの前でマイナス言葉は辞めよう」「悪口はよくない」「相手にごめんさい、ありがとうをちゃんと伝えよう」
こんな言葉が自然と出ていたように思います。

当時は鎌形・島田も子どもがいなかったので、何が正解なのか、すべてが手探り状態でした。
だからこそ、知らないからスタッフの意見を聞こう!という姿勢になれたのではないかと思います。

もし、当時、鎌形・島田に子どもがいたら、自分の価値観を押し付けていたのではないかと…(いろいろ衝突はありましたが)

「子ども」も通える環境作りをするには何が良いのか?

1つの共通目標は組織を強くするということを学びました。

解決策をみんなで模索

さて、上記にあげた4つの課題をクリアにするために実際に取り組んだことをご紹介します。
(女性スタッフマネジメントに悩む先生からよく質問いただくので参考になれば幸いです)

・スタッフ・子どもの安全性の確保
▶子どもがいるメンバー全員にアンケートを実施
▶毎月、面談を実施(主に不安や不満の吸い上げ)
▶必要な購入物の権限委譲(ママスタッフに毎月金額上限を決めて、必要なものを購入して良いと金額設定をして委譲しました)

・子育てと仕事の分担
▶ママ制度を導入(全員が子どもを見るのではなく、子ども担当を決定)
▶仕事をする時は仕事!というように都度指摘
▶子連れ出勤マニュアルを作成

・「子どもがいるスタッフ」と「子どもがいないスタッフ」の価値観のすり合わせ
▶外部講師による研修
▶月に1回 問題解決会議を実施(それぞれの意見出し)
▶朝礼を長めにとり雑談時間を増やした(長い時は1時間になることもありました・・・)
▶イベントを多く開催(誕生日・○○祝いなど)

・教育体制
▶主任を立候補制で設定(これはうまくいきませんでした)
▶ペアを決定(パートメンバーは情報共有に時差が起きるので、伝言ゲームにならないように伝達するように任命)
▶進捗管理表の整備(仕事が記憶に頼らないように、見える化)
▶「まるの学校」を1年間毎月土曜日に開催し、経営側の考え方を落とし込み+同じ釜の飯を食う作戦
▶マニュアルの整備(これをみたら誰でもわかるというようにマニュアルをスタッフ主導で進めました)
▶正社員雇用の時期を決定(のちに「マネジメントメンバー」を決定し、組織体系を構築)

・・・とまぁ、古民家移転した大きな理由は「スタッフたちの満足度アップ」ということでしたが、
さまざまな事件が起きては、話し合いを繰り返し、現在に至ります。

古民家オフィスに移転してよかったこと

古民家オフィスに移転をして、よかったことをまとめて締めくくります。

・固定費の減少 →その分、顧客やスタッフへ還元できる(これは本当に大きいです)

・共通目標を設定することによる団結力の醸成(子どもたちの安心や、古民家の改修など)

・自分たちで会社をつくるという風土づくり(ゼロスタートなので「設備や環境がない」ことに対して不満などが出ない)

女性組織あるあるの結婚・出産・家庭問題・家族の病気など、あらゆる課題が起きるたびに、会社としてのあり方、リーダーとしてのあり方を見直させていただいていると思います。まだまだトライ&エラーばかりですが。

女性メンバー4人がほぼ同時期に妊娠・出産を迎えるということもありましたが、無事、全員が復帰して更にパワーアップしております。

詳細は各メンバーの産後復帰のお知らせ」をご覧ください>>)

実践をしっかりしていきますので、今後も「まるの進化」をお楽しみに。
(写真紹介)

入社前に古民家オフィス移転に大活躍した当時、唯一のメンズメンバー。

おむつの変え方をおしえてもらう様子。それを阻止するヤング・ボーイ。

自分の意見を発表する「問題解決会議」

「まるの学校」別棟で開催。

成長とともに脱走を図ろうとする2人組。

さらに成長。子も母も強く育ちました。

古民家オフィスの詳細はこちら

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