先輩・後輩で良い関係を築くには

前号：オススメの広告媒体はこれ　後編

今回は、ある動物病院様で行った研修セミナーでの出来事を交えてお話ししていきます。

ご参加いただいたスタッフさんが平均年齢20代後半（22名参加）ということもあり、まさに「後輩指導」に悩まれている先輩スタッフさんがこんなにも多いのか！と改めて感じ・・・・私（島田）は燃えておりました。
具体的にどのような声があがったというと・・・

【先輩スタッフの声】 □　後輩に教える時どうしたら上手く伝わるか □　後輩にイラッとしてしまうことがある □　ある程度任せることも大事だというのはわかっている（でもそっとしておくレベルがわからない・・）

今回は動物病院さんでの回答でしたが、このようなご意見は歯科医院さんでもありました。後輩指導に悩む先輩あるあるは業種問わず存在するということです。

仕事の仕方が変わる時期

「20代後半のスタッフさん」というとある程度、社会人経験も積み重ね、後輩ができる年齢であることが多いです。

今までは自分が成果を出してさえいればよかったものが、後輩の成果も自分の成果として評価されるという役割の変化があることをなかなか受け止められないスタッフさんもいます。

これを私は「28歳で仕事の仕方が変わる時期」と言っています。しかし、それに気づかずにプレーヤーから脱することができないと、人を育てられず、評価のされない先輩になってしまうことを実体験をもとにお伝えしました。

そしてどのように変化したか？もお伝えしました。（私は「このままじゃいけない！」と痛感し、気づくことができました）

新人スタッフの声は

一方、新人さんや入社2〜3年目のスタッフさんがどのような意見が出たかというと・・・

【新人スタッフの声】 □　頑張っているのに注意される □　休みがなくてツライと思う時がある □　意志疎通が苦手・・

私自身が実際に社会人になって20代前半に経験した「人のせい」「周りのせい」にしがちな他責の考え方。これは皆が必ず通る心の成長の過程です。

そして次のステージにあるのは人のせいにしないで原因は自分にあるという考え方。

この考え方に成長すると、次第に指示ができるようになり、指示を受けなくても自主的に動けるようになる。原因は自分にあると考えられるようになるには、さまざまなステップが必要です。

最初のステップ

その1つとして【自主性を身につけること】もポイントの１つです。

自主性とは、「やるべきこと」が明確になっていて、その行動を人に言われる前に率先して自らやること。

それを身につけるためには、自主的に「次に何をしたら良いですか？」と聞けるようになることがまず第一歩です。しかし多くのスタッフさんが自主性を発揮することができない理由があります。

それは過去に経験した嫌な経験があるからです。その影響で「怒られるんじゃないか」「拒否されるんじゃないか」「どうせできないんじゃないか」「失敗するんじゃないか」という恐れが無意識のうちに自分の成長にストップをかけてしまいます。（本人は気づきにくい）

この嫌な経験は、学校や家庭環境などで経験されている方もいますし、現在の職場でそのような体験をしている方もたくさんいます。

例えば・・・・

・親に「教えて」と聞いたら「自分で考えろ！」と怒られたことがある　

→迷惑をかけないように指示を受けてから動こう・・

・自分でやろうと思って行動したら「勝手に判断するな！」と怒られたことがある

→怒られないように自分で判断するのはもうやめよう・・・・

過去の経験は根深いものがあります。なかなか本人だけで気づくことは難しいかもしれません。

成長できるかどうかは自分次第

新人さんは自分の成長を止めている要因は何か？

先輩は後輩の成長を止めているものは無いか＋自分の発している言葉や言動が実は相手の成長を止めている可能性もあるのでは？

このように、それぞれの立場で本人が気づくことが組織の成長につながると思います。自分が成長するかどうか決めるのは自分次第！

一人ひとりの成長が組織の成長へ。そして、スタッフさん一人ひとりの幸せが組織の幸せにもつながると信じ、これからも貢献できたらと思います。

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