前号:子連れ出勤のメリット・デメリット

突然ですが、組織の変わり始めは夏です。

ボーナス支給が終わる夏、院長先生たちから聞こえてくる、あの声。

院長
院長
そろそろ、うちもリーダーを決めたほうが良いかなあ…?
院長
院長
辞めないと思っていたあの人が急に辞めたんだよ…
院長
院長
急に2人も抜けると仕事が回らないよ…

と人に関するご相談が多数寄せられます。

間近に迫る6月〜8月の時期は、人が大移動する時期。ボーナス支給+有給消化セットにい院長先生も頭を抱えることが多いのではないでしょうか。

しかし、逆の捉え方をすると、人の移動に伴い組織のあり方を見直すチャンスでもあります。

まずは採用の仕方から見直すことが多いのですが、今回は「リーダー任命」について掘り下げてお伝えしたいと思います。

医療機関のキーワードは“6“

院長から圧倒的にご質問いただく事が多いのは「いつのタイミングでリーダーを任命したほうが良い?」ということです。

結論から言うと、組織合計人数が6名以上になったらリーダーを決めた方が良いです。この規模になったらそろそろリーダーを任命していくタイミングとお伝えしています。

経営学の中で「スパン・オブ・コントロール」という考えがあります。もともと軍隊で部隊を編成する時の概念で、1人が管理可能な人数は、最大でも10名と言われています。

過去の歴史を遡ると10名単位でチームをつくり、階層を増やすことで1万人の部隊を統率した組織があります。

京セラの稲盛和夫さんの“アメーバ経営“も「10名前後のアメーバを広げることが組織を広げる」という考え方の経営管理手法です。

アマゾンのCEOのジェフ・ベゾスさんがユニークな表現で組織の人数について提唱しています。「最適なチームの規模は、食事がピザ2枚で足りる(アメリカのピザサイズで)」。さすがアマゾン、表現がおしゃれ!(@_@;)

ということで

院長
院長
10名からリーダーを任命すればいいんだ!

と思いがちですが、実はそうでもありません。やはり6名になったら、リーダーは必要だと感じます。

なぜ6名以上でリーダーが必要?

例えば医療機関で10名組織だとすると、1名が院長でその他9名が女性スタッフということもあります。そして多くの院長は診療というメイン業務があります。

その中で常に身近でサポートに入るスタッフが2〜3名。この2〜3名までは目が届きますが、なかなか残りのスタッフ6名まで目を配るというのは医療機関の建物の構造を考えても難しいと思います。

最近は個室の診療室が当たり前になり、特に目が行き届きにくい医療機関も増えています。(個室であることを良いことに、診療時間中、院長の目が届かないところで様々な人間トラブルが起きていることも…)

実際に目が行き届かないので、マネジメントもしづらい。普段、見られていない人に評価をされても女子は嬉しくないという悪循環が生まれます。

院長先生1人で残りのメンバーを見ようと思っても、診療時間外しか交流の時間がないというのが現実。

だから組織が6名になったらリーダーを2名任命する。これでうまくいくということに気づきました。

院長
院長
あれ?リーダーは2名?

‥実は、医療機関は2名以上の任命が鉄則なのです。

「孤立化」、「労働組合長化」を防ぐ

1名のリーダーだとなぜ危険なのか。それは、そのリーダーが孤立するか、労働組合長のようになるケースが多くあるからです。

女性の特性上、「共通の敵を見つけて味方を増やす」傾向があります。(男性は逆で相手を減らして勝ちにいきます。ケンカの時をイメージするとわかりやすいかもしれませんね。女性は集団で。男性はタイマンで。)

リーダー
リーダー
「私達はこんな辛い思いをしています!院長のもとではもうやっていけません!」

このように労働組合長化するか、

リーダー
リーダー
私はリーダーだから・・・

と、他のスタッフと共有する時間を減らし、自ら孤立の道を選ぶパターンが多くあります。

「誰も私の苦しみをわかってくれない、これも私がリーダーだからしょうがないのよね・・・」と孤立していき、医院を去っていきます。

次回は、リーダーを任命する際に大切なことをご紹介します。

NEXT>>危険なリーダーの特徴 6選

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