コロナ禍で変化するクリニック経営

患者さんの受診控えも少し緩和してきた傾向にありますが、2020年4月、5月はほとんどの医療機関で患者数が減っています。

全体的には、2割、3割減が多い印象ですが、特に小児科や耳鼻科では、患者数の減少が顕著で患者数が5割減というクリニックもあります。

総じて減少傾向にあるのは初診の患者さんです。再診の患者さんは、もともとの信頼関係もあってか、そこまでの影響を受けていないことが多いようです。

 

オンライン診療、電話再診の反応

最近は、オンライン診療を届け出た医療機関が従来の10倍以上になっているそうで、注目されています。

今後は、LINEをはじめ多くの新興企業がオンライン診療へ参入することが決まりました。

そのため提供されるツールは、ライバル同士で切磋琢磨されることで、ますます便利で使いやすくなっていくと思います。

 

しかし、オンライン診療や、電話再診を先駆けて行っているクリニックでは、全体的に驚くほどの反応があったかというと、そうではないなぁ…というのが印象です。

ただ、潜在的なニーズも多く、相談件数は着実に伸びていっている印象はあります。

オンライン診療のメーカーは東京が本社であることが多く、関東圏の状況では「オンライン診療をやっていないところのほうが少ない」とまで言われましたが、東海圏では、そこまでのニーズには至っていないようです。

もちろん、今後また、感染拡大が起こった際には状況が一変すると思いますので、先々への備えという意味でも、オンライン診療への導入検討は非常に意味があると思います。

 

コロナ禍での消費者の行動変化

総務省統計局から2020年5月8日に、家計調査(2人以上の世帯、2020年3月分)が公表されました。

この時期はちょうど学校の一斉休校が始まり、外出自粛要請なども始まった時期です。

鎌形
鎌形
消費支出は前年同月比で6.0%の減少だったそうです。

次の表は、新型コロナウイルスの感染拡大による消費行動に大きな影響が見られた主な品目の前年同時期の比較です。3月分の結果ですので、今の時期とは消費者行動が変わっているかもしれませんが参考までに。

 

 

こうしてみてみると、旅行業や観光業、エンタメ業は非常に厳しかったことがみてとれます。

また、増加傾向にある、1位、2位がゲーム関連というのも納得です。ゲームのやりすぎや、同じ姿勢でずっといることで、身体への影響も多くなってきそうですね。

島田
島田

このあたりに対する専門家からの健康に関する情報発信というのもありだと思います。

 

また、増加の3位になっている「保健医療用品」に関しても、コロナ罹患のリスクを回避するために予防に意識が向いていたことがみてとれます。

ただ、この意識が過度な受診控えの状態を作り出してしまっていることも事実。

子どもの予防接種や基礎疾患の管理、歯科検診など、必要な医療を控えてしまうことで、結果的に自分の健康を害してしまうことにもつながりかねません。

だからこそ、専門家からの情報発信として、安全対策は謳いつつも、医療機関を受診しないことによるリスクやデメリットなどを発信し、必要な治療を適切に受けることができる状態をつくっていく必要があるかと思います。そういった意味で情報発信力というのはとても重要です。

 

では、アフターコロナで、医院経営がどう変わっていくのかをご紹介します。

 

アフターコロナで医院経営はどう変わる?

診療方法

対面診療はなくならない

オンライン診療の台頭はあるものの、まだまだ東海圏は、対面診療のニーズが高いと思います。

前述したように、受診控えをしている患者さんに対して、受診の必要性を謳っていくことと、安心して通院できる体制づくりをしていく必要もあります。

 

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オンライン診療は増えていく

今はまだオンライン診療の波はそこまでですが、これから先の感染状況によっては、オンライン診療を希望される方は増えてくる可能性があります。

いざ、オンライン診療を始めようと思っても、準備に時間がかかります。そういった意味でも、今のうちから備えることも大切です。

 

アフターコロナのクリニック選び

デジタルの発信力(ホームページ、動画、SNS等)があるところに集中する

コロナ禍においてサービスの需要が拡大しているのが「デジタル関連」です。飲食や旅行業などで大量リストラが展開されているのとは対照的に、IT企業は雇用を大幅に拡大しています。

それだけデジタル関連の利用者がこのコロナ禍でも伸びています。

今後、5Gの通信が当たり前になれば、ますます「デジタル」は身近になります。そうなれば、デジタルの発信力があるクリニックにさらに患者さんは集中すると思います。

 

キャラクターやコンセプトが明確なところに集中する

最近では、ITの進歩で比較検討する情報が爆発的に増えています。

だからこそ、「どんなキャラクターの先生が診療をしているのか?」「どんな考え方・想いでやっているのか?」「どんな特徴や専門性を持っているのか?」「他にはなく、その先生にだけある個性は何か?」など、明確にして認知させていく必要があります。

鎌形
鎌形
そうでなければ情報の海に埋もれてしまいます。

アフターコロナでの採用

オンライン面接がつづく

「オンライン化」というのは一つの流れで、患者さんとのオンライン診療だけにとどまらず、求職者とのオンライン面接の需要もますます増えていくと思います。

これだけ身近にオンライン化の波が押し寄せている状況ですので、しばらくはオンライン面接が続くと思います。

医療機関側にとって、オンライン面接はメリットが大きいです。罹患リスクを下げたり、スキマ時間を有効活用したり、これまでとは違った当たり前ができてくると思います。

島田
島田
株式会社まるのクライアント医院でも、オンライン面接を行う医院がずいぶん増えてきました。

 

マネジメント方法

オンライン面談、オンライン会議

スタッフとのオンライン面談、オンライン会議などはクリニック経営にとっても、とても重宝される仕組みになると思います。

医療機関の場合、現場にいないと仕事ができない状況があるので、出勤の必要は出てくるにしても、一部をオンライン化することは可能です。

オンラインの良さは、限られたすき間時間も有効活用することができる点です。

例えば、パートさんで、時間に限りのあるスタッフとでも、オンライン面談という形であれば、面談を実行することができます。

また、1対1で話したい内容に関しても、オンラインであれば、クリニック内で場所を準備する必要もありません。

全体の会議に関しても、オンライン会議であれば、同様に参加できるスタッフさんは増えると思います。

 

株式会社まるでは、3月より全スタッフの完全リモートワーク化を行っているのですが、緊急事態宣言が解除された今も継続してリモートワークを行っております。

朝礼、面談、会議、打ち合わせ、すべてオンラインで行っており、今後も、必要に応じて出社はしますが、基本的にはリモートワークを行っていくと考えています。

お互いの負担を考えると、オンラインは、とてもありがたいツールです。

これからのマネジメントのあり方も変わってくるのではないかと思います。

 

コロナ禍でのまるのサポート体制は?

アフターコロナに向けた変化に適応するためのお手伝いをさせていただいております。

具体的には、採用面では、オンライン面接やオンライン面談の導入支援診療面ではオンライン診療の導入支援のご相談が増えています。

また、現在、最も多いご相談は、集患対策です。現状の見直しと、アフターコロナを見据えた集患対策について、お手伝いするケースが多くなっております。

ホームページの対策を例にとってみますと、いかに見てもらうかと、どう見せるか、です。これは両輪です。どちらが欠けてもいけません。“見てもらう”とは検索対策で見せる機会を増やす・ポータルサイトへ掲載する・PPC広告を出すといった方法があります。

併せて“どう見せるか”について、HPの内容も強化する必要があります。オンライン診療を始められたのであれば、その旨をお知らせやSNSで都度発信していく。

これらは全て、まるでお手伝いできることです。変化に適応し、現状を好転させていきましょう!

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株式会社まるは、「愛と感謝で世の中をまるくする」という理念のもと、オンリーワンの医院経営をしたい医院経営者の支援を行っております。

人と同じことをしたくない医院経営者に向いている会社です。
大量生産をしない完全オーダーメイドのホームページ制作や、自分らしい医院経営を実現するためのブランディング支援を行っております。

WEBマーケティングによる集患、採用支援、女性マネジメント支援、経営支援など、定型化されたサービスではご満足することができなかった医療機関様にご依頼いただくことが多いです。

 

当社の経営方針は、三方良しのビジネスを実践すること。売り手よし、買い手よし、世間よしのビジネスを実践し、サポートを通じて、医療業界に貢献したい。そのために、成果につながるサービス提供にこだわっております。

 

オンリーワンの医院経営を目指す方、一体感のある経営を目指す方、第2象限(緊急ではないけど、重要なこと)に取り組んでいきたい方、新規開業を考えている方は、まずは無料相談からお気軽にお問い合わせください。