動物病院様の採用サポート時は、繁忙期(3月〜10月)に学生の就職活動と重なるため、なかなか時間を捻出するのが難しいというご相談をいただいています。
動物病院内に事務長や専任の人事担当がいる場合は、採用対応を分業化して進めることができますが、院長が人事を行っている開業医の先生が多いため、弊社で、そのご負担を軽減できるよう採用サポートを行っています。

弊社での採用サポートは具体的は、以下3つの視点でどこに問題があるのか?という点をみています。

1)そもそも問い合わせがない
2)問い合わせはあるが求める人材が来ない
3)求める人材が来るがすぐに辞めてしまう

まず「1)そもそも問い合わせがない」に関して

PR方法の見直しが第一です。具体的にはWEB媒体やアナログ媒体(院内掲示・学校への求人票等)
多くの学生さんは、採用情報をスマホで取得すること事が多いため、スマホサイトでみた時に最適なPRができてるのか?という点をみます。

また、動物病院で働くことに対して、イメージがわかない学生さんも中には居ます。

動物病院で働くことにおける、以下の事実をどのように知っていただくのか?というのがとても重要になります。

①仕事量が多く、労働時間が長いことがある
②仕事範囲が広く、動物病院によってはマルチスキルが問われる
③トリミングやペットホテルなど診療以外の業務を行う必要がある

これは文章だけでなく、写真・動画・SNS(インスタ等)で若者に見てもらう対策が大切になります。
採用サイトを作っているのにうまく行かないというのは、もしかしたら、この見せ方や検索対策の見直しが必要です。

 

次「2)問い合わせはあるが求める人材が来ない」という場合。
この段階について悩まれているということは、1)の見せ方での「採用条件」も見直すことと、他院との比較で負けてしまうということがあります。
多くの学生さんは内定を取るために必死です。
最低でも3院(資格が不要な受付さんや助手などの職種の場合は、他社とも比較されます)は内定をもらい、自分にあった院を1つ決めるという動きです。

もし仮に内定まで進めたとしても「内定辞退」ということが起こりうるわけです。

以下が弊社でサポートしたある動物病院様の採用数字の変化です。

応募総数 61
書類提出 28
書類未提出 33
一次選考通過 7
二次選考通過 3
最終選考通過 1
内定辞退 1
採用者 0

上記のように、そもそも応募数があっても書類提出をしない人も多いわけです。

問い合わせ数に踊らされてはいけません。問い合わせ数はある程度、PR方法を変えれば数字としてでてきます。

上記を例にすると、書類選考後、次の面接に進む方は応募全体の約1/3です。

選考基準を明確することで条件にあわない人がふるいにかけることはできますが、この振り分けを院長が診療も行いながら行うのは一苦労です。

このような状況だと、繁忙期に応募書類が毎日のように到着し、不採用連絡も通過連絡もすることなり、なおさら院長の業務を圧迫することになってしまいます。

 

問い合わせ数を増やすために、ホームページやWEB求人の見せ方を一新すると、多くの動物病院様で問い合わせ数は増えます。しかし、その分、採用対応の時間が取りづらくなるなど、業務面で支障がでてしまっては本末転倒です。
かといって、内定辞退を考慮して、応募数を倍に増やすとより対応に追われることになる。その塩梅がとてもむずかしい。

ベストなのは、少数の問い合わせでも、質の良い人が来るを目指す。

これに限ります。
それはまた別の記事でアップしていきます。

今はコロナ禍ということもあり、
「いつものような就職活動の動き」ではうまくいかない状況です。

逆を言うと、動物病院様にとっては、専門資格以外の新卒採用については、良い人材を確保するとチャンスが来ていると言えるかもしれません。

コロナによって、一般企業の採用活動状況も変わっているので、動物病院側で良い対応を行うことが良い印象につながる可能性も高くなります。

 

弊社で面接同席を行った際に実際に学生さんから寄せられた声を一部紹介します。
※コロナ禍につき、zoomでオンライン面接を実施しました。

・説明会や見学の中止が発生し募集定員数が減少している
・授業がオンライン化し、学校に行く機会が減ったので、就職課の先生と相談できない
・いつまでコロナが続くのかわからないので、実習がどうなるのか不安
・実習に行けるタイミングが遅くなり、その分就職活動にも少なからず影響がある
・親が緊急事態宣言中は説明会や人数が多いところに行くことを心配していた

 

オンライン面接は、学生さんに受け入れられないのではないか?というお声をいただくこともありますが、実際にzoom面接を実施していると、学生さんはオンライン授業で慣れているため、意外にもスムーズに受け入れられたという印象でした。
逆に、院長が抵抗がある・・・という方が多いかもしれません。

良い人材を確保するには、院側が変わることも求められているように思います。

2021年の採用状況については、また改めてアップします。