今回は、「どうしたらスタッフが満足して働けるのか?」という点にフォーカスして「スタッフミーティングの重要性」をお伝えします。

 

「なぜスタッフは自主的に考えてくれないのだろう」

「スタッフがいつもピリピリしている」

「スタッフが定着しない」

このような悩みには、スタッフミーティングを設けることで解決する可能性が高くなります。

 

日々の診療とスタッフ教育の両立は、多くのクリニックを経営する院長が抱える悩みのひとつ。

なぜスタッフミーティングが重要なのか、またスタッフミーティングをしないとどうなるのかを詳しく解説していきます。

 

【クリニック】スタッフミーティングの重要性

院長
院長
「スタッフミーティングの時間が大切なのはわかっているけれど、診療時間を止めてまで実施する必要はある?

 

結論からいうと、長期的な経営を考えるうえでスタッフミーティング(話し合い)は必須といえます。

 

鎌形
鎌形
スタッフの悩みや意見を聴く場を設けず、診療だけに注力していると、さまざまな問題が生じます。

 

次より、その理由を詳しく解説していきます。

 

スタッフミーティングをしないとどうなる?

目の前の診療に追われ、スタッフミーティングを一切行わない場合、スタッフ同士だけでなく、院長とスタッフ間のコミュニケーションの場が失われます。

 

すると、

  • スタッフの悩みや意見を聞く場所がなくなる
  • スタッフがいつもピリピリしている
  • 院長の意図する教育ができない
  • スタッフの定着率が下がる

といった状況が起こりやすくなります。

 

このような状況になってしまうと、経営の黄色信号といえるでしょう。

 

スタッフは、やりたいことや改善したいことが共有されず、お互いにさまざまな課題や不満を解消できないまま、仕事をすることになります。

島田
島田
話し合いの場がなければ、スタッフから良い意見があったとしても、共有されない状態が続いてしまいますよね。

 

すると、スタッフは話せる相手にだけ相談する状態になり、「院長に届かない課題」が水面下で増えます。

「この職場は、何をしても変わらないんだ。こんなに大変なのに…」と認知され、結果として、スタッフは考えることや発言することをやめ、淡々と業務をこなしていくだけになります。

熱意を持って仕事をしていた人が、仕事に関心を持てなくなってしまう背景には、このような経緯をたどっていることが多いのです。

 

鎌形
鎌形
スタッフから意見が出ないのではなく、意見が出せる環境がないということですね。

 

院長の「不満や焦り」は自然とスタッフに伝わり、患者さんに伝わります。

診療のみに集中することで、短期的な売上は上がりますが、長期的な経営を考えるうえで、果たしてそれで良いといえるのでしょうか。

 

院長
院長
スタッフミーティングの重要性は分かったけれど、うちのクリニックでは実施する時間がないんだよね…

 

 

診療を止めてまで行うことへの不安

止まることができない」「診療を止めてまで行うことが恐い

売上を生み出す診療を止めることで、他院への患者流出、患者さんが離れていくのではないか…という心理がはたらくのは当然です。

 

また、時間がないからと休診日にミーティングを実施すれば、「なんで休みの日にまでミーティングをしないといけないの?」となり、有意義な時間にはなりません。

 

診療にかける時間は8~9割にとどめて、残りの1~2割はミーティング含め、スタッフの満足度を上げる時間に変えていく、そんな意識が必要です。

 

ダム経営のおはなし

診療時間を変更するのは、行政への届け出や患者さんへの説明、院内掲示の変更などが必要になってしまいます。

しかし、医療機関はある程度余裕を持った経営が必要で、人もお金もギリギリの状態だと危険です。

 

これはダム経営(松下幸之助用語※図1)という手法です。

目一杯水がたまっているダムだと、少し雨が降っただけで溢れて機能不全になってしまいます。

それと同様で、診療だけに人員やコストをかけると、イレギュラーな対応などができなくなってしまいます。

島田
島田
改善できることを話し合ったり、相談をする時間もとれない状態になってしまいます。

 

余裕をつくることは、一見ムダに思えるかもしれません。

しかしこのムダが、長期的な経営の安定と発展を保証する保険料になります。

 

診療時間を変更したクリニックの例

では、実際に診療時間を変更し、スタッフミーティングの場を設けたクリニックはどうなったのでしょうか?

弊社でお付き合いをしているクリニック様では、売上が変わらない、もしくは売上が上がっている場合が多いです。

 

その理由のひとつには、診療時間中のパフォーマンスが向上したことがあげられます。

院内における問題点や、スタッフの不満を解消できる機会が設けられることで、スタッフのパフォーマンスが向上します。

すると、必然的に患者さんへの満足度が上がり、「診療時間が変わってもここがいい」と患者離れにつながらなくなります。

仮に他のクリニックに浮気されたとしても、「やっぱりここがいい」と戻ってきてくれるケースもありました。

 

院長
院長
診療時間変更によるスタッフの反発や、一時的な患者数の減少にはどう対処したらいいのでしょうか?

基本的にスタッフにとっては働きやすくなる話なので、反発されることは少ないです。

ただ、削減した診療時間帯にしか来院できない患者さんは、残念ながら他院に流れてしまうことになります。

 

その分、一時的に売上が減る覚悟は必要です。

しかし、長期的にはスタッフの満足度や対応力が上がることで、院内の雰囲気も良くなり、既存患者の満足度向上、良い口コミが広がることにより新規患者の獲得にも繋がっていきます。

鎌形
鎌形
問題なのは、患者さんと接する事が多いスタッフが不満をためていたり、疲弊してしまうこと。

また、変化の過程で「自院が本当にターゲットにする患者層はどこか?」を決める必要があり、自ずと「ここは手放そう」というポイントが出てきます。

すると、余裕を持って患者さんを診ていくことができるようになります。

 

スタッフミーティングによって根が太い経営をつくる

売上を立てることは、経営における優先事項です。

しかし、売上を「最優先」としてしまうと、院長に余裕がなくなり、ピーンと張った糸のように切れやすい状態になります。

 

スタッフミーティングは「院長とスタッフが話し合いをする時間」であり、スタッフのガス抜きタイムでもあります。

 

組織も包丁のように定期的に研がないと、どんどん錆びついていきます。

常に一人ひとりがしっかりと研がれた包丁のような状態であることが、良い組織を作ります。

 

風通しがよい人間関係は、スタッフが育ち、根が太い経営をつくります。

株式会社まるでは、院長の価値観や仕事観を整理して、スタッフに浸透させるお手伝いをしています。

 

「スタッフミーティングを開催したいがどのように行えば良いかわからない」

「どのように時間捻出をすれば良いか知りたい」

 

このような院長先生のお悩みに、医科・歯科の経営支援に携わり約14年の経験から、貴院にあったブランディングサポートをいたします。

>>まずはお気軽にご相談ください。

 

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